IGF-1が増える際には、「CGRP」という物質が重要な役割を持っているわけですが(「IGF-1が増えるメカニズム」ページ参照)、女性ホルモンのエストロゲンは、大豆イソフラボンと同様に、このCGRPを増やす働きを持っています。
エストロゲンや、大豆イソフラボンの働きによってCGRPがあるからこそ、体はIGF-1を増やすことができるのです。
閉経期の女性は、不定愁訴など不調を訴える事が多くなりますが、これはエストロゲンが急激に少なくなるため、CGRPが不足して、IGF-1の減少が起こっているわけです。
アルツハイマー型認知症が男性に比べて女性に多いのも、閉経後にIGF-1の減少が急激に起こるからです。
大豆イソフラボンや、露地栽培アガリクスでCGRPを増やすようにすれば、更年期症状を和らげる事が期待できます。
また、乳ガンの発病を後押しする「アロマターゼ」という酵素がありますが、IGF-1にはこの「アロマターゼ」の働きを抑える作用があると考えられ、乳ガンのリスクを下げる効果も期待できます。
放っておけば減る一方のIGF-1は、薄毛のみならず、女性の更年期のためにも必要なものなのです。
毎日の食生活を工夫したり、サプリメントを活用するなどして、IGF-1を増やす生活を心がけましょう。